「クオ」
「…………。」
「クーオ」
「…………………。」
「オイ、こら」
腕を掴まれ後ろにひっくり返った。
「ぎゃあっ」
「ビビりすぎだから……」
上から見てくるルキはニヤリと笑ってる。
「クリスマスさ、ナミは病室から出れねぇからいっそのこと病室でクリスマスパーティーしねぇ?」
「え…っ!」
勢いよく起きあがってルキの顔を見る。
「ほんとに!?良いのっ?」
「良いよ。お前クリスマス暇だろ?トア達にも聞いてみるよ。」
「やったぁ!ありがと、ルキ!」
これは本気で嬉しい!
今年はもう無理だと思ってた……。
また、クリスマスパーティー出来るなんて…。
「お前も可愛いとこあんじゃん。」
なんて言いながら髪を撫でられると、ついはじゃいでしまった自分が恥ずかしい。
でも………。
「俺、ケーキ作りたい……。」
「ケーキ?」
「うん。苺がいっぱい乗ってるやつ。」
「あぁ。ケーキならユメに教えてもらえ。」
「ユメ?」
なんでユメ?
夜ご飯作ってくれたのはルキなのに。
「お前が帰ってきて食ったケーキ。」
「うん…?」
「あれ、ユメが作ったんだよ。」
「えぇ!?本当にっ?」
まじでかー。
すごい美味しいから絶対に店で買ったやつだと思ってた…。
「じゃあユメに教えてもらう!苺いっぱい乗せるんだ〜」
楽しみすぎてつい笑顔がこぼれた。

