「は?なんでユメなんだよ。」
「別になんとなく。」
「あっそ。ユメも彼女はいねぇよ。で、ユウとトアが付き合ってるし」
………………………は?
「え、あの二人に彼女がいるんじゃなくて?」
「じゃなくて、あの二人が付き合ってんの。」
ビックリ。
でも、言われてみればそんな感じはしたかも?
最近、自分が抱きしめられたり膝枕してもらったりしてるせいか、恋愛感覚が鈍くなってんのかな。
「つーか、ルキは俺のこと好きなわけ?!」
「はあ!?」
俺の言葉に驚いたらしくルキは咽せていた。
「なんでそうなんだよ!」
「だって俺のこと抱きしめるし、初めてあったときキスまでしてきたじゃん!!」
あの病室での出来事を忘れたとは言わせねぇ!
「あ?あ―……、お前になんかすんのって犬にすんのと変わらねぇ。」
…………………。
「犬と一緒にすんなっ!!」
俺が睨みながら言うと、
「ま、俺も男でも大丈夫だけど。」
って言って不敵に笑った。
「……………。」
俺は無言でソファーの隅まで非難しルキに背中を向けて体育座り。
「いや、お前みたいなガキには興味ないから。」
「うるせー、へんたい……。」
お前の信頼は0に等しいんだよ。
心の中で悪態をついて背中を向け続ける。

