「そっか……。でも、クオ。帰って来たとき俺の顔見てスゲー警戒心丸出しの顔してたよ。」
「そりゃ、誰だって家帰ってきて知らねぇやつがいたら警戒するよ。ただでさえトアとユウに付いて来たら自分家着いてビックリしてたんだしさ……。」
「まあ、そうだな。てゆうか、よく知らない人に付いて行ったね。トアとユウが学校まで行くって言ったらナミは絶対付いてこないから無駄だって言ってたよ?」
「トアとユウもナミと同じニオイがしたから………。」
「ニオイ…?」
なんじゃそりゃって笑うユメ。
「同族って言うのかな?見た瞬間にこいつらナミと同じニオイがするって思った。」
「なるほどね。確かに俺らもナミと同じでパンクっぽい服装だもんな。」
「それも一理あるけどね……。」
あー……、ヤバい。
なんか眠たくなってきた。
耐えきれなくて欠伸が出てきた。
「眠い?」
「へーき……。」
「嘘つけ」
クスクス笑笑っていたユメだけど、不意に真面目な顔になった。
「ルキも言ってたけど、何でも我慢しなくて良いんだよ…。」
「……………。」
「クオはまだ子供なんだし、もっと人に甘えて良いし、料理とか家事とかいろいろ大変なら俺たちのこと頼って良いんだからな?」

