「純!」 さっきから耳に離れない声が、不意に名前を呼んで、鼓動がうるさいくらいに鳴る。 「ね、入学式サボらない?近くにいいトコがあるんだけど」 くいっとシャツを引っ張られて振り返ると、唐突にそう言われる。 隣では、驚いた顔のヤツらが見つめていた。