つーか、その日限りの関係にわざわざ朝まで一緒になんていない。
てか、そう言う気持ちになれないのが正直な気持ちだった。
お互い割り切った大人の関係。
寂しそうな顔をされてもどうすることもしてやれない。
あの出会いから半年。
俺の心はよりいっそう淡白なものになりつつあった。
それはどうしてか?
自分でもよく分からないほどの不思議な感情だった。
たった一回会っただけの女の子。
それも俺より一回りも違う年下の彼女。
しかも、よりにもよって俺の病院の患者……
その悲しい現実に困惑しながらも、俺の気持ちはなぜか日に日に加速していくばかりだった。