君の体温


「ていうより何?何でそんなこと聞くの?さっきからやけにくいつてくるよね?」


「あー…いや、そうかな?」


「やっぱりおかしい。私がバイトしてることも知ってたし。……何?いったい何なの?」



「何を隠してるの?」そう聞かれ、俺は焦ったようにその場から立ち上がる。



「あ、逃げるの!?」



そう言われても、こればっかりは言いたくない。


さすがに引かれるつーか。


できればあれは俺だけの記憶としてずっと残しておきたいんだよな。



俺の、とても貴重な1年間として。


初めて本気で人を好きになった、とても大事な俺の片思いだから…