絶対変に思ったよな?
「あら、侵害ねぇ。私はあんたの為をお思って言ってあげたんでしょ?だっていつまでたってもぐずぐずしてるから……」
「だから、それが余計なお世話だっていってるんだろ?少しは俺の立場も考えろよ!自分のペースってものがあるだろ?」
そう言えば、逆切れした静香にギロッと睨まれてしまった。
だめだ…
今ので完璧怪しまれた気がする。
お終いだ。
本気で頭を抱えた俺は、結局この日最悪の気分のまま店を出た。
「いい?慎重すぎるといつか後悔する日が来るわよ。できる時に行動をしとかないと、本当に欲しいものもは手にはいらないんだから!」
そう言われても、今の俺にはどうすることもできなかった。
ただうな垂れて…。今日の出来事を反省するばかり。
もどかしい……
言葉一つ。それがこんなにうまく言えないなんて、生まれて始めてのことだった。