それから少しして料理を持ってきた彼女が再び俺達のテーブルに現われた。


その姿を見て内心ホッとした。


もしかしたら、もう来てくれないという思いがあったから…



「ねぇ、君可愛いわね」



そんな時、料理を並び終えた彼女に静香がポツリと言った。



「え?」



一瞬聞き間違いかと思った。


でも、



「名前何て言うの?」


「え?」


「年は?今、恋人はいる?」



ビックリしたのは俺の方だった。


いや、もちろん目の前の彼女もビックリしたように目を見開いているが。


それ以上に分かりやすく動揺したのは俺のほうで…