「じゃあいったいどうするの?………って、あんた眉間にしわ寄りすぎ。そんなに気に入らないなら、助けてあげればいいじゃない」
「…ああ……」
思わず立ち上がろうとした瞬間、ホールの奥から少しいかつい男性スタッフが現われて、彼女を助けるように奥の厨房へと押しやった。
………。
それを見てホッとする。
やれやれ…
男達もこれには諦めたのか次第に大人しくなり、また店内は通常な静かさに戻っていった。
「ふふ。じゃあ次はこっちの番かしら?」
「え?」
その言葉に顔を上げると、すでに静香が何かを企むように手を上げていた。
「おい!ちょっとお前……」
「まぁ、いいからいいから。私に任せなさいって」
その言葉が一番信用できないって思うのは俺だけだろうか?
内心ドキドキしながらもそんな静香を見つめて眉を寄せる。



