「へ~ずいぶんと大人っぽい子ね。とても16には見えないわ。ここから見る限り大学生でも通りそうね」
静香が奥にいる彼女に目を向ける。
その表情はやっぱり楽しそうで、何かを企んでる様子。
「おい、あんまり変なことするなよ」
「分かってるって」
そう言いながらも、顔は怪しく笑ってる。
おいおい…
本当に大丈夫か?
そう不安になりながらも俺の表情も似たようなものだった。
やっと会えた…
この半年。このチャンスをどんなに望んでたことか。
その嬉しさに俺の気持ちは舞い上がり、今にも彼女へと駆け出してしまいそうなほどの感動だった。