無慈悲な拳圧は、蜂姫の内臓を突き抜けて背骨にまでダメージを与えた…

「うぼはああっ!」

血が混じった胃液を吐き出して苦悶に震える蜂姫の目は充血し、激痛は流す涙にも血を滲ませる。


「侵入者、抵抗力反応無し。
このまま抹殺する」

蜂姫の腹にめり込んだままのイータの冷徹な拳から破壊の波動が溢れ出し、その荒れ狂う激流は蜂姫の臓腑をグシャグシャに掻き混ぜた!

そのまま蜂姫の身体を突き破るか、身体を爆散させるつもりだ!


(私………
もう…ダメかも…
ディノ…ウン…
ウノサ…ス……
みん…な、ごめ……)

…蜂姫の意識は途切れた。
同時に、


ブパーン!!


肉質のものが破裂する湿った爆音が響き、辺りに赤い雨が降り注いだ…