イータは蜂姫の変化に一瞬だけ不可解な表情を浮かべたが、
「…戦闘、継続」
相手を仕留められなかった現実を即座に理解、再び構えた。
(我が斬扇『セイル・エーナ』の、必殺の間合いから逃れるとは…
侵入者の戦闘能力、侮り難し)
イータの脳内では、電子的な演算が何度も繰り返された。
その計算の行き着いた先は…
(計算は無意味。
相手の力は、推して知るべし)
攻撃あるのみ!
単純なようだが、最も手っ取り早い方法だ。
「ディノウン、ありがとう。
…いいわね、いくわよ!」
イータの開き直りにも似た猛攻に、蜂姫は妖神の大鎌を前に突き出して受けて立つ!
「「はあっ!!」」
ガギッ!
カツッ!
キンッ!
鉄扇と大鎌。
互いの武器が何度も打ち付けられ、その度にスパークと空間の湾曲が生み出される!
(くっ…
ディノウンから鎧を借りてなければ、イータには対抗できなかったわ…
でもこのままじゃ…
何か決定打は?)
今は互角だが、この打ち合いが続けばやがて疲弊してしまう。
そうなれば、疲労しない機械の身体を持つイータが圧倒的有利。
どうする…?


