…………
「おい、ウノサス!」
俺が感じられたのに、ウノサスが感じ取れなかった訳が無い!
ラシスの力が急速に弱まって行くのを…
「…だからどうした?」
ウノサスの意外過ぎる返答…
俺は暫く絶句した後、搾り出すように
「だ………から……
どう…した……だとぉっ!?
この野郎ぉっ!!!
自分の恋人が生きるか死ぬかの状況で、よくも抜け抜けとそんな残酷な言葉が吐けるな!」
怒りが言葉の濁流に変わる。
その勢いは止まらず、気付いた時にはウノサスの首を絞めかけていた。
「………エルダよ。
お前がラシスの立場だったらどうするんだ?
助けに来て欲しいと思うか?
違うだろうが!
あの娘は必ず…必ず言う!
『私に構わず行って』と!
その覚悟を無下に、その気持ちを土足で踏みにじることができるのか!?
ええ!?
できるのかよ!?
答えてみろ、エルダぁっ!!」
緑の眼光は冷徹。
しかし銀色の鎧のような身体を小刻みに震わせているウノサス。
怒りと苦しみとで。
本音は誰よりも真っ先に、それこそ道を遮る何もかもをもブッ壊してでも助けに行きたいに違いない。


