「黙れえええっ!
異界の女に何が分かる!?
深皇は絶対の存在!
エルダなど、偉大なる深皇アグザスの駒に過ぎない!」
エィブオーネと大ハサミを振りかざしながら、ナラクアはラシスを強襲する!
(ナラクアの…
ニトアの心が叫んでいる…
自分を殺してくれ、と…)
ラシスの涙がアンクの杖に滴り落ちた時…
「杖が………!!」
…母なる慈悲のアンク。
それがラシスの切実な願いを聞き入れた!
ファアアアア…
十字の上の円。
そこから溢れ出る慈愛の光が、ナラクアを包み込む!
「な…んだ…
この…攻撃は………!」
何らかの力の波動を受けて動けないのに、苦しみも痛みも感じないことに戸惑うナラクア。
「貴女の心、この光が守る…」
(私の…心?
そう、か…
私の心は深皇のものでは無い。
私の心は…
エルダ、私は今も………)
「!?」
異変に気付くラシス。
ナラクアの身体は手足から少しずつ、砂のようにサラサラと崩れ始めていた!


