「何をする気だ!」
ドガッ!
真横から、いきなり誰かが俺に飛び蹴りを食らわせて来た!
「ぐわっ!?
し、しまった…
波動が!」
衝撃で念の集中が途切れ、俺の掌から波動が消え失せてしまった…
「「何だ、お前は!?」」
空中で体勢を整えた俺と、俺に飛び蹴りを食らわせて来た奴が、互いを指差して同時に叫んだ。
俺の前に立っていた…
いや、正確には空中に佇んでいた奴は、銀色の体に青い髪をした奇妙な姿をしていた。
「お前…
魔界の住人じゃないな?
何者だ!?」
「それはこっちのセリフだ!
お前こそ異界の者だろう?
どこから来た!?」
こいつ、礼儀ってモンを知らんのか?
「質問に質問で返すな!
…まぁいい。
俺は深界から魔界を浄化しに来…」
「な!?
ちょっと待て!
『神界』から来ただと?
なら…
お前は『神』か?」
カミ?
この銀色野郎、何を言っているんだ?
いまいち会話が噛み合っていないのが気になるが…


