ギャリギャリィィイン!
俺の大地の魔銃フェイル・マータと張り合った、ウノサスの魔剣・砕鋼峰…
確か、次元の壁をも切り裂く切れ味を持っていると言っていたな。
「みんな、覚悟は良いか?」
「ええ」
「愚問だ」
『無論』
「深界の果てまで行ってキュンっよ!」
「…と言う訳だ、エルダ。
あとは、お前の返事待ちだ」
ならば…
「行こうか、今すぐ!
ウノサス、次元の壁を切り裂いてくれ」
「おうよ!」
ズバスッ!
空を切ったかのように見える砕鋼峰の一振り。
だが、そこに…
グオオオオオオオ!!
空間が裂け、混沌が渦巻く次元の門が出現した!
「行くぜ!!」
俺から神雷萬衝を受け取ったウノサスが裂け目に飛び込み、それにラシス、リ・シュウ、蜂姫が続く。
「……さらばだ、ディノウン、ルシヴァナ。
異界の友よ、君達に誓おう。
ウノサス達を、こちらの世界へ無事に帰すことを!」
「お気をつけて…」
「死ぬんじゃねェぞ!」
残る者達に見送られ、俺もウノサスの後を追って裂け目に身を躍らせた…