「冗談じゃない!
お前達をむざむざ深界に行かせてなるものか!
多勢に無勢だが、例え刺し違えてでも…」
「う〜ん…
どうしたら信用してもらえるんだろうな?
さすが俺に似た性格だけあって、頑固だぜ」
臨戦体制の俺をよそに、ウノサスはのんきに事を構えているようだ。
「仕方が無い。
俺に似てる奴を説き伏せるなら、やはり彼女に頼むしかなさそうだ」
そう言うとウノサスは俺の側から離れ、部屋を出て行った。
…しばらくして、
「待たせたな」
戻って来たウノサスは、誰かを連れて来ていた。
それは…
その人は!!
「な…ぜ………
何故、君がここに居る!?」
俺の知っている人…
だが有り得ない…
「…??
ウノサス、この方が?」
驚く俺を見て、その女性は不思議そうな顔でウノサスに尋ねた。
「ああ。
やはりな、ラシスに来てもらって確信したぜ。
俺に似た奴なら、きっと惚れる相手も同じような女性だろうってな」
ラシス?
俺の知る女性とは名前が違う。
しかし、いや…
まさに…
「生き写しだ………」


