「この世界からの黒い波動?
それは何だ?」
「あ………」
クソ、誘導尋問に引っ掛かってしまったか…
気付いたら余計なことを話してしまっていた。
リ・シュウがフンと鼻で笑い、
「貴様の性格にそっくりな輩を知っているのでな。
口を割らせるのは簡単だ」
チラっとウノサスを見た。
「な、なんだよ…
俺とエルダが似てるって?
冗談…」
そこまで言って、ウノサスはピタリと止まった。
「いや…
分かる気がする。
俺と似た武器、性格…
そして『カミ』と『コウ』。
『神界』と『深界』…
偶然にしちゃあ出来過ぎだ。
これはまさか…」
「裏世界…
並行世界の一種ですか。
しかも神界に対する世界。
それが人間界に何らかの干渉を受け始めている…」
「どうやら…
テメェらの深界とやらに行ってみるのが一番手っ取り早そうだな」
「その為には…
どうやって貴様が世界の障壁を超えてきたのか、知る必要があるな」
こ、こいつら…
やはり深界に攻め入る気か!?


