寮に帰ると東城拓巳が 談話室で座っていた。 「何してんの?」 東城拓巳はこっちをチラッとみて 「別に。先輩をまってるだけ」 と言った。 「ふぅ~ん」 あたしは何となく 東城拓巳の隣りに座った。 「………何?」 「別に。」 「サッサと部屋に帰れよ。」 「いいじゃん。俺の勝手だろ。」 東城拓巳はムスッとして 顔を下に向けた。