「千尋!!大丈夫か!!?」

「う…ん。何とか…。」

上から落ちて来たのは

大きな段ボールだった。

「何やろコレ?」

和樹が段ボールの中から

長方形のものを手にして言った。

「見せて。」

「ほれ。」

「ンー。暗くてよく分らんけど

多分…写真か表彰状だと思うよ。」

「何でそー思うん?」

「だって、ほら、

額縁みたいなんに入ってるし。」

「ホンマや!!

どんなんか気になるなー」

「元にもどしておいた方が

いいと思うけど…。」

「ええの。ええの。

ちょっとくら見たかて

バチ当たらんわ!!」

和樹はそー言いながら

一つだけある窓の方へと向かった。