「千尋。お前部活入るんか?」

昼休み、

大盛りオムライスを食べながら

和樹が聞いてきた。

「入るよ。陸上部。」

「へぇー。千尋、足速いんや。」

「違うよ。

俺は高跳び。走らないよ。」

「なんや、そーなんや。」

和樹は少し残念そうに見えた。