あたしと和樹は

部屋の鍵と寮の見取り図をもらって

寮へと向かった。

「312号室かー。

結構離れてるなー。」

「そーだね。

これ出席番号順かな?」

「そーかもなー。

俺の同室のヤツ

"石井"って名字やったしな。」

「じゃー、あた…じゃなくて…

俺の同室の子は…

東城拓巳(トウジョウタクミ)って子かな?」

「かもなー。

おっ!!あれがC館やで。」

和樹が指差して先には

立派な洋館風の建物が建っていた。