レストランから少し行った所に、茅流さんのマンションがあった。

立派なマンション…。

…マンション?
億ション?じゃ無いわよね??

って位立派なマンションだった。
スロープを通って車庫へ。


つやつやした青いBM。


その車の助手席のドアを開けてくれている茅流さん。


車負けする訳もなく、むしろ車が茅流さんを更に引き立ててる…。


誘導されるまま乗り込んで、動き出した景色を見つめてみる。


だって、車の中で2人きり。

何話せば良いか分からないし。


それに茅流さんって、お金持ちさんだったのね。


やっぱり、ますます違う世界の人…。


私なんかが隣りにいるなんて、おかしいわね。


余りに場違いな事を再認識したら妙に淋しくなって来た。

何でこんなに違うんだろう。

そんな事考えてるうちに、
あと少し…

あともう少しで家だわ。


夢から覚める時間。