共鳴り

どんだけ殴られたかなんて、数えることも出来なかった。


もちろん抵抗なんかも出来るはずなかったし、痛いとか痛くないのレベルじゃない。


俺は正直震えてたし、隣の清人がどんな状態なんか見る余裕さえなかった。


だって殺されるって本気で思ったから。


いや、それならまだマシやと思ってたんかも。


ドラム缶にセメント詰めて海に沈められるとか、生き埋めとか、爪剥がしたりとか、ヤクザってそういうイメージあるやん?


代わる代わる人が来ては、殴る蹴る。


助けを請うなんて、喋れるヤツが出来ることやねん。


俺らは歯を食いしばり続けることばっかで、口を開くことも叶わんかった。







多分、半日以上耐え続けてたと思うけど、辛うじて俺ら、生きてたんや。


やからって終わりちゃうくて、正座。


ぐるりと周り全てから、恐ろしい瞳が睨み落ちてくる。


これからどうされるんやろう、今度こそホンマに殺される、って。


そんな考えがぐるぐる頭の中を回ってた。



「…俺だけが悪いんだよ。
陸は関係ねぇから、だから助けてやってくれよっ…!」


清人が苦しそうに吐き出した瞬間、勝手に喋ってんじゃねぇよ、とまた殴られた。


驚いて俺は身をすくめるが、彼はそれでも食い下がる。



「…頼むから、陸だけは逃がしてやってくれ…!」