共鳴り

結局、迷った末にその言葉に甘えることにした。


多分清人は、俺らの前やと強がるんやろうから、って。



「ごめんな、レナちゃん。」


「うん、良いよ。
その代わり、今度またみんなでご飯食べようね。」


任せなさーい、と俺は同じ言葉で答えた。


春までには、まだ少し時間がある。



「なぁ、レナちゃん。
俺の親友のこと、ホンマによろしくお願いします。」


了解です、と彼女は笑う。


だから俺は、きっと大丈夫なんだと思った。


理乃とレナちゃんは、今度ふたりで遊ぶ約束をして、俺らは清人がトイレから帰ってくるより先に、店を出た。


冷たい冷たい風が吹く、夜の街。


理乃はそれが当たり前のように俺の腕に絡まり、嬉しそうな顔をする。



「キヨくんの彼女さん、良い人だね。」


「そうやね。」


「綺麗で、優しい人。」


「うん。」


「りっくんも寂しいんでしょ、ホントは。」


俺は曖昧にだけ笑った。


アイツと共に生きて、もう何年になるのか、思い出せない。


それくらい長く、そして色々なことを分かち合ってきたから。


色んな人との出会いと別れを繰り返して、でもその中で互いが見つけたもの。



「寂しいけど、りぃがおるから平気。」