「振るより振られる方が楽やって言うヤツもおるやん?」
一応は、慰めの言葉のつもりやったけど。
清人のことを正当化するつもりもないけど、コイツかてやりたくてやってるわけじゃないねん。
そしてレナちゃんかて、そっちに逃げる気持ちもわからんでもないし、結局のところ、どっちが悪いってわけでもない。
「しゃーないやん。」
しゃーないねん、これは、って。
花穂ちゃんが雨の夜にうちを飛び出した時と同じ言葉が、無意識に俺の口をついていた。
清人は一瞬驚いた顔をして、でもすぐに視線を落としてしまう。
「俺さ、レナのこと相当好きだったみたい。」
何を今更、って感じやけど。
やっぱりあの日と同じように、わかってるよ、わかってるよ、ってなだめて。
「お前今日、誕生日やん。
やから俺の前やし、無理なんかしたらあかんよ。」
理乃に対してもやけど、俺は清人にも甘すぎる以前に過保護すぎなんやろう。
みゆき園でちっちゃい子らを励ましてた時とダブるねん。
「俺さ、レナの誕生日祝ってないんだよ。
だからこれってさ、当然の報いっつーかさぁ。」
“天罰”とか、“当然の報い”とか、何でそんな言葉ばかり使いたがるんやろう。
清人を苦しめるヤツは、それが男でも女でも許さないと思ってたけど、でも、花穂ちゃんもレナちゃんも嫌いになれるわけもなかった。
清人が誰かに心を許すと、何でダメになるんやろう、って。
人の波が俺らを通り過ぎ、まるで世界に取り残されたようやった。
一応は、慰めの言葉のつもりやったけど。
清人のことを正当化するつもりもないけど、コイツかてやりたくてやってるわけじゃないねん。
そしてレナちゃんかて、そっちに逃げる気持ちもわからんでもないし、結局のところ、どっちが悪いってわけでもない。
「しゃーないやん。」
しゃーないねん、これは、って。
花穂ちゃんが雨の夜にうちを飛び出した時と同じ言葉が、無意識に俺の口をついていた。
清人は一瞬驚いた顔をして、でもすぐに視線を落としてしまう。
「俺さ、レナのこと相当好きだったみたい。」
何を今更、って感じやけど。
やっぱりあの日と同じように、わかってるよ、わかってるよ、ってなだめて。
「お前今日、誕生日やん。
やから俺の前やし、無理なんかしたらあかんよ。」
理乃に対してもやけど、俺は清人にも甘すぎる以前に過保護すぎなんやろう。
みゆき園でちっちゃい子らを励ましてた時とダブるねん。
「俺さ、レナの誕生日祝ってないんだよ。
だからこれってさ、当然の報いっつーかさぁ。」
“天罰”とか、“当然の報い”とか、何でそんな言葉ばかり使いたがるんやろう。
清人を苦しめるヤツは、それが男でも女でも許さないと思ってたけど、でも、花穂ちゃんもレナちゃんも嫌いになれるわけもなかった。
清人が誰かに心を許すと、何でダメになるんやろう、って。
人の波が俺らを通り過ぎ、まるで世界に取り残されたようやった。


