ハクモクレン

「ホントにすんません!

親父、悪気は無かったけど

…と思うけど、

悪意を込めて殺した訳じゃないと思うし。

だからさ、

親父を許してやって?」

…………

なんだよ、この沈黙は。

「あのさ、

まずは面と向かって話そうよ。」

あ、そーゆーことか。

「ごめん、ごめん。」

振り向くと、一見ギャルっぽい女の子がいた。

茶色いセミロングの髪。

白い肌に栄える、ストレートな髪から覗く、小さなピアス。

アイラインとマスカラ程度は、という感じの大きな瞳。

美少女だな、と思った。

「あのさ、

あたしの顔に何か着いてる?」

見つめ過ぎた。

初対面なのに見つめられても困るよな。

「いや、何でもない。」

やっぱ、

この子、かわイイ☆