ハクモクレン

女の子の名前…確か男みてえだったな。

「お兄ちゃんおはよう」

「ん。」

家に居るのは、俺と、妹の杉山百合だけ。

普段なら親父が朝の家事やってたから、かなり大変そうだ。

元々母さんは仕事が忙し過ぎて、ほぼ1年中外国だ。

百合は学校があるし、俺は学校はなくとも宿題は沢山ある。

なんであの人は、最期まで他人に迷惑かけっ放しで死ぬんだ?

俺や百合からすれば迷惑だ…

親父の残った家族、俺達が未成年だったから、轢かれた側から何も言われなかった。

それもかなり運がイイ。

にしても、手続きしたり、警察と話したり…

いちいち面倒で仕方ない…