黒松田は甲高い声で該当のページを開いてみんなが見えるようにランプの光に近づけたが、その手も真っ黒なのでまるで本だけがふわふわと浮いているようである。
そのページに掲載されている赤神エフビークローズは憎しみに任せて古代都市を破壊していた。
「どうやったら、赤神を倒せる」
誰かがそう尋ねると、黒松田はニヤニヤしながら読み上げた。
「赤神はエフビーオープンに5本の鉄杭を打ち込まれ、封印される・・・」
そこで彼はいきなり笑い出した。
「だはははは。とすると、この危機を救う英雄エフビーオープンは僕かもしれないのだはは。」
「黒松田、それはどういうことだ。」誰もが気味悪がっている。
「黙ってましたが、僕は先週システム資源を掘り当てたと思いきや、鉄鉱脈を掘り当てていたのだ。石井副調査役に大目玉を食らうのが怖くて黙ってたのだ。そしてその鉄鉱脈はこの穴だ。だははのは。」
一同黒松田の勤務態度と馬鹿さ加減にほとほと呆れ、心の中で「腐れ学者気取りが」と思っていたが背に腹は代えられない。一筋の希望を見出していた。
黒松田は先端が尖ったスティック状の鉄を数本拾い上げると、システム資源NAMEレジ(なめレジ)を塗りたくった。
NAMEレジの用途は本来システム資源の磨耗を防ぐためのものだが、潤滑油の役割も果たす。
システム資源の効果でその鉄の槍の先端はぴかぴかに光り鋭さを増した。
半笑いで叫びながら洞窟の外に飛び出した。
「わはははは、赤神エフビークローズよ、成敗!」
そのページに掲載されている赤神エフビークローズは憎しみに任せて古代都市を破壊していた。
「どうやったら、赤神を倒せる」
誰かがそう尋ねると、黒松田はニヤニヤしながら読み上げた。
「赤神はエフビーオープンに5本の鉄杭を打ち込まれ、封印される・・・」
そこで彼はいきなり笑い出した。
「だはははは。とすると、この危機を救う英雄エフビーオープンは僕かもしれないのだはは。」
「黒松田、それはどういうことだ。」誰もが気味悪がっている。
「黙ってましたが、僕は先週システム資源を掘り当てたと思いきや、鉄鉱脈を掘り当てていたのだ。石井副調査役に大目玉を食らうのが怖くて黙ってたのだ。そしてその鉄鉱脈はこの穴だ。だははのは。」
一同黒松田の勤務態度と馬鹿さ加減にほとほと呆れ、心の中で「腐れ学者気取りが」と思っていたが背に腹は代えられない。一筋の希望を見出していた。
黒松田は先端が尖ったスティック状の鉄を数本拾い上げると、システム資源NAMEレジ(なめレジ)を塗りたくった。
NAMEレジの用途は本来システム資源の磨耗を防ぐためのものだが、潤滑油の役割も果たす。
システム資源の効果でその鉄の槍の先端はぴかぴかに光り鋭さを増した。
半笑いで叫びながら洞窟の外に飛び出した。
「わはははは、赤神エフビークローズよ、成敗!」
