天に向かって咆哮したかと思うと、油川の筋肉はたちまに隆々と盛り上がり、皮膚の色は頬だけでなく、体中が真っ赤に変色した。
手足も髪の毛の色も血の赤色に染まってしまった。
どんどん巨大化し、3メートル超の赤巨人に変形した。
「赤人だあ」
逃げ惑う部員を次々と蹴散らし、実の兄も赤人による腕力にかなわず、崖の下に転がりおちていった。
怒り狂った赤人は一同が乗ってきたバスを破壊し、大木をなぎ倒し、岩石を投げまくっている。
もはや掘削現場は阿鼻叫喚である。
まるでゴミを蹴散らすように大暴れする赤人を松の木の上からイナックスは諦観していた。
「ああ先輩、貴方はなんてかわいそうな人なんだ。あなたは自分の身体が大きなことや、肌の色が他の人よりも少し赤いことをそんなに気にしていたのですね。あなたが優し過ぎるばっかりに、みんなが調子に乗ってこんなことになってしまうだなんて、でも貴方には心の弱さがあった。薬物と部の大切なシステム資源に手を出すだなんて。もう僕にはどうにもできない。ただただこうやって見ているしか。」
手足も髪の毛の色も血の赤色に染まってしまった。
どんどん巨大化し、3メートル超の赤巨人に変形した。
「赤人だあ」
逃げ惑う部員を次々と蹴散らし、実の兄も赤人による腕力にかなわず、崖の下に転がりおちていった。
怒り狂った赤人は一同が乗ってきたバスを破壊し、大木をなぎ倒し、岩石を投げまくっている。
もはや掘削現場は阿鼻叫喚である。
まるでゴミを蹴散らすように大暴れする赤人を松の木の上からイナックスは諦観していた。
「ああ先輩、貴方はなんてかわいそうな人なんだ。あなたは自分の身体が大きなことや、肌の色が他の人よりも少し赤いことをそんなに気にしていたのですね。あなたが優し過ぎるばっかりに、みんなが調子に乗ってこんなことになってしまうだなんて、でも貴方には心の弱さがあった。薬物と部の大切なシステム資源に手を出すだなんて。もう僕にはどうにもできない。ただただこうやって見ているしか。」
