お昼になったが、油川は弁当も食べず、一心不乱に怒りに任せて地面を掘っていた。

「見返してやる。見返してやる。俺を馬鹿にした奴らを・・・俺をでくのぼうと言った奴らををををおお・・・」

既に2メートルは堀り進んでいた。

「コチン」と何かに当たった。

この感触はシステム資源だと思い、油川は

「掘り当てたぞおおおおお」

力いっぱい叫んだ。

皆「うええぇ~い」といいながら集まってきた。

「まさか、油川親方が掘り当てるとは」

こいつは絶対掘り当てることはできないだろうと、たかをくくっていた輩は内心焦りを感じながら集まってきた。

石井副調査役は上機嫌で小躍りをし、おめでとさんと言いながらかけつけて来た。

「油川君、どんなシステム資源を掘り当てたのかね?」

「はい、まだ見てませんが感触がシステム資源だったのです。今すぐ掘り出します。」

ざくざくと掘ると、地中から出てきたのは金塊だった。

油川の顔が真っ青になった。

「申し訳ありません。システム資源ではなく、どうやら私は金塊を掘り当てたようです。」