翌朝、陸隊一同はバスに揺られ華山の頂上に到着した。

いつもの掘削作業の開始である。

色んな声が聞こえてくる。

「ああ、掘っても掘っても出てこない。もう僕は疲れた。」

「今日こそはシステム資源を山ほど掘り当ててやる」

「このままじゃあ、春訃島に転送されてしまう。妻や子供に会わせる顔がない。」

「はぁ、ソレソレ!UBEのため、会社のため。力の限り掘り進め♪」

必要以上に悲観的な者、節を付けて歌いながら掘削する者など様々である。

数時間経っても誰も成果を上げていない。

システム資源掘削作業とは単調で非常に疲れる作業なのである。

数時間掘っただけでへとへとになってしまう。

口数も少なくなってきたところ誰かが叫んだ。

「掘ーりー当―てーたーぞー!!!」