記憶がなくても愛してるって伝えたい

「また迷惑かけるかもしれないけど」




涙が止まった




「また家に来いよ。ひどいこと言って本当に悪かったな?本当はあの時すごく嬉しかった。俺、一ヶ月間ずっとお前に会えなくて気が狂いそうだった。だけどまた迷惑かけるかもって思ってわざと突き放して、嘘だから、全部」





「俺は一人でも大丈夫だからって言ったこと、あんなの嘘だ。俺はずっと寂しかった。女々しい男だと思うかもしれないけれど。男は」




再び抱きしめた




「私はずっと凌のそばにいるよ、もう放さないから」




笑顔で




「俺も」





真奈は恥ずかしくなった