記憶がなくても愛してるって伝えたい

真奈はいい加減切れた




「お母さん、いくらなんでも、ひどすぎる。私、お兄ちゃんが好きなの、死んじゃうなんて絶対に嫌よ。軽々しくそんなこと言わないで」




(涙)が止まらない




「そうだよ、母さん。こんな時に」




厳しい
あれから 何時間経ったのか
真奈はいつのまにか
眠っていた



真奈は凌の夢を見ていた
そして、思わず寝言を




「お兄ちゃん」




翔は隣にいた




「真奈?寝言か?」




隣を見た




「お兄ちゃん」




(涙)ボロボロ
翔は思わず抱きしめた
真奈は思わず目を覚ました




「真奈起きたか」