その暖かい感触は首筋を伝い、耳元まで来た。 「やっ…。」 思わず出て声に、 「感じてんじゃねぇよ…。」 と、囁かれる。 その声は紛れもなく、義人だった。 「もうやめてよ………んっっ……」 振り向きながら言ったあたしの言葉を最後まで言わせては、くれなかった。 唇に触れる柔らかい感触が、やけに心地よくって、とろけるそうになる。 更に深くなり、体中の力が抜けはじめて来た。 右手は頭の後ろ、そして左手は腰を抱き締められている。 それ以上…、ダメ。変な感覚になっちゃうから…。