☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~




体育館に向かうあたしは、廊下を歩きながら、ブツブツと小言を言っていた。









そして、体育館裏に着くと居るはずの、義人の姿がない。



辺りを見回して居ると、後ろから誰かに抱き付かれた。



「きゃっ!」


ビックリしたあたしは思わず大きな声を出してしまった。



パッと口を後ろから塞がれる。



硬直状態のあたしは、動けずにいた。


ゆっくりと口を押さえられていた手が離れると、


「でかい声出すな!」


と、耳元で囁かれ後ろから、首筋に暖かいものが触れる。