あいつって、高本さんの事だよね? じゃあどんな関係よ? 「それだけだから、早く寝ろ!」 そう言い捨て、自転車に乗って消えて行った。 その場に残されたあたしは、まだシコリが残ったままなのに…。 “じゃあどんな関係?” そう聞こうとしたのに…、聞けなかった。 って言うか、言えなかった。 元カノなのか? それとも、他に? 複雑な想いのまま家に入ったあたしは、玄関で大きな溜め息を着いた。 ハァ~。 もう何も考えたくない。 布団に潜り込み、必死で寝ようとした。