触れるだけの優しいキス。 ゆっくりとあたしの唇から義人の唇の感覚が消えて行く。 このキスが好き。 義人が好き。 まだ離してほしくなかったあたしは、心の中でキスを求めてしまう。 名残惜しい義人の唇…。なぜかそこばかりを見てしまう。 薄くて綺麗な唇に見とれて居たあたしに、 「まだ、離してほしくなかったとか?」 月明りが義人の顔を照らす。 あたしの心を読む義人の言葉が恥ずかしいすぎる。 俯いてしまいそうになるが、見詰める義人の目から離せ無くなった。