だってね! ホント美味しいんだもんー。 キラキラ目を輝かせてお寿司を頬張る。 暫くして食事が終わると、義人のパパがあたしを呼ぶ。 皆、和室にいる。 義人パパはリビングに向かいあたしも後を着いて行った。 「これね…。」 渡してくれた小さな箱を見詰める。 「なんですか?」 その箱には綺麗な指輪。 「え??」 「これは義人の母さんの物なんだけど…。」 「そんな大切な物は頂けません!」 「大切な物だから、多栄ちゃんに。」 溢れる涙が止まらなかった。