その瞬間…。



あたしは義人の腕の中に納まっていて…。



身動きが取れない状態。



「義人…。」



「…ん?」



「ずっと側に居て…。」



「当たり前。」



甘い甘いキスが降り注ぐ。



何度、キスをしても…、いつもトキメクんだよね。



義人の匂い。



甘い吐息。



体中がとろけちゃいそうになる。



「それじゃな!」


離された唇には義人の名残が残る。


軽く手を上げて、帰って行く後ろ姿を見えなくなるまで見ていた。