「へ?」



振り向こうとしたあたしに、



「そのまま…。」


そして、ギュッと力を込めて義人クン。



ドキドキが止まらない。



“落ち着く…。”


と言った義人クンの声にドキンと胸が痛い。



「俺…。本気なんだ。お前の事…。」



「………うん。」


「好きで…。好きで仕方ない。」



溜め息混じりの声が首筋にかかる。


急に言われた言葉に戸惑いを隠せない。



「…………うん。」



「だから。卒業したら…。結婚して。」



「へ?」