学校に行っても、笑顔の多栄はいない。 今まで、冷たくして来たのを後悔している俺。 もっと優しくするべきだった。 わがままも…、もう言わない。 だから、多栄。 目を開けてくれ! 多栄を見ながら、祈るしか出来ない俺。 5日目。 病室に居た俺は、多栄の手を握り見詰めていた。 ピクっ。 と、指が微かに動いた。 「多栄…?」 指は動いたけど、目は開けない。 頼む…。 目を開けろ…。 願いも虚しく…一週間が過ぎた。