「……にゃぁ」 にらみをきかせた門の下には真っ黒な子猫が一匹、必死でドアを閉めていた。 「あぁ…お前だったのか。」 ひょいと黒猫の首をつかんで持ち上げた。 「にゃあ!」 黒猫は抗議をするかのように、はたまた俺を弱虫と罵るかのように一鳴きすると、俺の手をするりと抜けて廊下へ走り出した。 「…っあ!おぃ!待てよ!!」 俺は暗闇の中、黒猫の足音を頼りに廊下を駆けだした。