思い出の海とは、私と隼人が初めて旅行に行った時に連れて行ってもらったあの海。



ザザザザッ・・・・・・・・



「良い音だね・・・。」



「あぁ。」



周りを見回す私。



「くすっ、誰もいないね。」



「まだ少し寒いからな。」



「私と隼人だけの海だね。」



「そうだな。」



「隼人・・・?」



「ん?」



「私とずっと一緒にいてね・・・。」



「あぁ・・・。」



隼人は、私をきつく抱きしめた。



「綾乃はずっと俺のものだよ・・・。」



「うん・・・。」



「綾乃・・・ずっと愛してる・・・。


  何があっても、もう離さない・・・。」



2人はそっと唇を合わせた・・・。