おれの恋




電車に揺られ、見慣れた景色が

次々と通り過ぎて行く。



『はぁー…』


思わず零れた溜め息が、更に疲れを増す。


(別に疲れる事してないのに…)





電車を降りて、静かな住宅街をトボトボ歩いていたら



『あっ!!プリン!!笑』


すっかり忘れてた…



ポケットから携帯を取り出し
空に電話をかける



プルルルル〜〜


「はい…」



テンション低っっ!!!



『だ、大丈夫…?』


「なにが…?」


『今どこ?家?』


「うぅん。公園…」



また公園かよ…


陽が落ち、辺りは街灯だけで薄暗い。


それやのに公園で何してんねや!?



『おい?危ないから動くなよ!!』


ピッ…。



何もなかったら何もないでいいんや。


何かあってからじゃ遅いし






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