10分もしない内に、走ってこっちに向かって来る、空が見えた。



『空!!』


「遅い!!待ちくたびれたし!!」


空ちゃん…ご立腹…



『ゴメン…今日に限って忙しくてさ…。』


申し訳ない気持ちからなのか

怒ってる空が怖いからなのか…

空の顔を見れない俺。



「…………。」


『…………。』



ここだけ、時間が止まってるかの様に静か…。


何も喋らない空を、不思議に思い

恐る恐る顔を上げると…



ニヤニヤと笑ってる空


「お疲れさん!あ、誕生日おめでと〜♪」


へっ!?


『お、怒ってないの…?』


「怒ってないよ?(笑)仕事やから仕方ないやん♪」



明日、雪でも降るんじゃないか?

って、本気で思った…笑


そんなこと言ったら、また怒られるから

あえて口には出さないけど。




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