おれの恋



目的地に着き、珈琲なんか飲みながら

呑気にくだらない話をする。



「てか、お姉さんとほんまにソックリやね!しかも、めっちゃ綺麗!!」


楽しそうに笑いならが言う…



『綺麗か〜?普通じゃね?』


「背も高かったし〜♪あーゆう人になりたい!」



確かに背は高い。

170センチ超えてるし、スラッと伸びた長い足に

歩くたび揺れる、腰まで伸びたサラサラの長い髪。


身内の目で見ても、他人の目で見ても

綺麗やと思う。



まぁ、どんな見た目でも《綺麗》って言うけど(笑)



「彼氏いるよね!?」


『ん?誰が?』


「お姉さん♪」


『もう、空の話は終わり!!』


あっ…思わず"空"って言ってもうた…。



沙耶は何とも思ってないだろうけど

何となく気分的に気まずくて…

カップに残った珈琲を一気に飲む。





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