おれの恋



走って駆け寄り、声をかけた



『沙耶…ちゃん…?』


昨日、家まで送った子が学校の前に立ってた


『やっぱり、沙耶ちゃん!てか、こんな所で何してんの!?』


「あ…いきなり来てゴメンなさい…。」


目が泳いでる…。



『ん!?誰か待ってんの?』


「えっと…昨日、送ってもらったお礼言いたかったんやけど…連絡先きいてなかったから…来ちゃった…」


俺に会いに来たと

俯きながら話す沙耶。



『そんなこと言いに、わざわざ来たの?別に良かったのに(笑)』


てか、こっち側から出て来なかったら

どうしたんやろ?笑



「いや…ちゃんと、お礼しとかなって思って!」


何て律儀な子なんやろ。



「あの…この後、少し時間ある?」


『うん。何で?』


「お茶でもどうかな?と思って!」


『いいよ!来てもらったお礼にご馳走します(笑)』



二人で駅前の珈琲ショップまで歩いてると…

向こう側から……









空が歩いて来た……





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