おれの恋




「可愛い子いた?笑」


『え!?』


「合コン!!」



貴史の奴!!!!

余計なこと言いやがって!!!!



『えーと…微妙。1人送って来たけど』


「へぇ〜わざわざ、ご丁寧に家まで送って差し上げたんやぁ〜へぇ〜〜優しい〜」



な、なんか…言い方が…。


(俺のアホ!!!

送ったとか言わんでええがな!!!)



チラッと、空に目をやると
また、指輪を大事そうに撫でてる…。



『なんか…怒ってます?』


「怒る?何でアタシが怒らなきゃいけないのよ(笑)でも…」


『でも!?』


「彼女できたら、ほんのちょっと…寂しいかな…笑」



わざとなのか、無意識なのか…

直ぐ、そうやって期待させる。


まぁ、勝手に俺が思ってるだけやけど



『なーに言ってんだよ!そんな事より帰んぞー!!!』


きっと、今の俺は赤い顔をしてるだろう。

それをバレたくなくて…よそ見なんかしながら

スタスタと先を歩く。




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