いきなり現れた訪問者の正体は


長年、想い焦がれた…俺の大事な人。




『そ…そら…?えぇーーー!!』


「光♪お邪魔しまぁす♪」



俺の横をすり抜けて、家の中に入って行く…





『な…何でおるん!?』


空の登場に、俺の頭はショート寸前。



「海に光ん家、聞いたの♪」



海の言っていた“素敵な1日”って

この事…?




「光…?」


そう言って、俺の前に立つ…



「大人っぽくなったね…」


あの時と変わらない…いや、それ以上に綺麗になってる空…



「ねえ…光?」


『は…はい?』


緊張と驚きからか、噛み噛みになる…



「ぷぷ…相変わらずやな(笑)てか、アタシお腹空いた〜。」



大袈裟にお腹を撫でる空の腕を引っ張って

思いっきり抱き締めた




『長かった…ほんまに長かった。』


「会いたかった……。毎日、光の事…思ってた…」


『俺だって…ずっと空の事…思って来たんや!!』


「今…目の前に光がいて、泣きそうなくらい嬉しいんやけど…。」


『泣いていいで!俺も泣くから。』




5年と言う…短い様で長い歳月が経っても、

空が目の前にいるだけで、体中の血が空に反応して

俺の心臓は、こんなにも騒がしくなる…








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